日本酒を温めるときには「湯煎」「電子レンジ」の2種類の方法があります。
結論としては、手間を惜しまず美味しく仕上げるなら「湯煎」、手軽に温めたいなら「電子レンジ」がおすすめです。
また、少しの工夫を加えるだけでより美味しく温められたり、徳利なしでも温められたりできますので、本記事で詳しくお伝えします。
なお、日本酒のさまざまな楽しみ方について詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。
【関連記事】日本酒には様々な楽しみ方がある?おすすめの温度や飲み方のコツを幅広く紹介
【湯煎】美味しい熱燗の作り方
湯煎で美味しい熱燗を作る手順は、次のとおりです。
1.徳利に日本酒を注ぎ入れる(目安は8〜9分目)
2.水を張った鍋を用意する(徳利の注ぎ口まで浸かる程度)
3.鍋の水が沸騰するまで煮る(このときに徳利は入れない)
4.火を止めてから鍋に徳利を入れて湯煎する
湯煎は手間のかかる方法ですが、日本酒にまんべんなく熱を加えられるため、美味しい熱燗を作りやすくなります。
鍋の水は沸騰したらすぐに火を止めましょう。ぬるめに仕上げるなら「2分程度」熱燗なら「3分程度」を目安に様子を見るのがおすすめです。
【電子レンジ】美味しい熱燗の作り方
電子レンジで美味しい熱燗を作る手順は、次のとおりです。
1.徳利に日本酒を注ぎ入れる(目安は8〜9分目)
2.仕上げたい温度に応じた温め時間を設定する
※ぬるめなら50秒、熱燗なら60秒ほど(1合:500Wの場合)
3.温めた日本酒をマドラーでかき混ぜながら好みの温度に仕上げる
電子レンジならボタン一つで簡単に熱燗を作れます。しかし、温度ムラが生じやすく、熱する時間の調整も難しい点には注意しましょう。
温めたりないと感じた場合は、10秒ずつ追加して温めるのがおすすめです。
電子レンジとコップで美味しい熱燗を作る方法
徳利が用意できない場合は、マグカップなどを入れ物の代用として利用できます。電子レンジとコップで熱燗を作る場合も、基本的な流れは同じです。
1.コップに日本酒を注ぎ入れる(好みの量よりやや少なめ)
2.ラップで蓋をする
3.仕上げたい温度より少し高くなるように温め時間を設定する
※500Wで50秒〜60秒ほど
4.コップ内の日本酒を注ぎ足す
瓶のお酒を注ぎ足すことで、レンジで温めた日本酒の風味を保ちやすくなります。最初にコップに注ぐ日本酒はやや少なめにしておき、仕上げで注ぎ足すのがおすすめです。
日本酒を温めるときの注意点
日本酒を温めるときには、次の2点に注意しましょう。
・瓶のまま温めるときには火加減に気をつける
・徳利・酒燗器の代用品を使用するときには耐熱容器を使用する
温め方を間違えてしまうと、日本酒の風味を飛ばしてしまったり、容器が破損したりするかもしれません。
そこで、安全に美味しい熱燗を楽しんでいただけるよう、注意点について解説します。
瓶のまま温めるときには火加減に気をつける
瓶のまま温めるときには、急激に熱しないよう火加減に注意が必要です。
カップ酒などの小瓶であれば、そのまま温められますが、冷えた瓶を沸騰している鍋の中にいれると割れる可能性があるため、必ず火を止めてから瓶を温めるようにしましょう。
徳利・酒燗器の代用品を使用するときには耐熱容器を使用する
徳利や酒燗器がない場合は、マグカップなどの容器で代用できます。ただし、熱に弱い容器を使って日本酒を温めてしまうと破損する可能性があるため、必ず耐熱性のあるものを使用しましょう。
徳利・酒燗器がないときにおすすめな3つの代用品
自宅などで熱燗を作ろうとしたときに、徳利や酒燗器がない場合は、以下の代用品がないか確認してみましょう。
・耐熱性のガラスコップ
・マグカップ【陶器製NG】
・カップ酒のガラスカップ
これらの容器があれば、徳利などがなくても熱燗を作れます。なお、それぞれの代用品を使用する際の注意点もありますので、解説していきます。
耐熱性のガラスコップ
耐熱性のガラスコップであるかは、取扱説明書を読んで確認しましょう。温かいものを入れられるコップでも、電子レンジNGのコップがあるためです。
マグカップ【陶器製NG】
マグカップで代用するときには、ガラス製のものを使用するのがおすすめです。陶器製でも耐熱であれば使用できますが、割れやすくなったり熱した器でやけどしたりする可能性があります。
また、金や銀で柄付けされているマグカップを使用すると、電子レンジの故障につながる可能性があるため注意が必要です。
カップ酒のガラスカップ
カップ酒のガラスカップも徳利などの代用品として利用できます。風味が混ざらないように、よく洗ってから使用しましょう。
【熱燗が旨い】おすすめの日本酒3選
酒泉洞堀一がおすすめする、熱燗が旨い日本酒を3つ紹介します。
手頃な価格でお求めいただけるものを厳選していますので、熱燗を楽しみたい方はぜひご覧ください。
万齢(まんれい) 冬の酒 全量山田錦
https://www.syusendo-horiichi.co.jp/SHOP/4324.html
「万齢 冬の酒 全量山田錦」は、等級外の山田錦米を使用することで価格が抑えられているコスパ抜群のお酒です。
粒の大きさなどの理由によって等級外となった山田錦米を使用しているため、お米の味わいはを存分に楽しめます。
温めることで山田錦米の甘みや旨味がより一層引き出されるため、ずっしりとした味わいの熱燗を楽しみたい方におすすめです。
製品名 | 万齢(まんれい)冬の酒 全量山田錦 |
メーカー | 小松酒造 |
内容量 | 1,800ml |
価格 | 2,530円(税込) |
神亀(しんかめ) 純米酒 生酒
https://www.syusendo-horiichi.co.jp/SHOP/20952.html
2年以上熟成されたお酒で、キャラメルやナッツのような熟成感を楽しめます
熟成酒好きから、熟成酒にチャレンジしてみたいという方におすすめです。
製品名 | 神亀(しんかめ) 純米酒 |
メーカー | 神亀酒造 |
内容量 | 720ml |
価格 | 1,760円(税込) |
奈良萬(ならまん) 純米酒 無濾過瓶火入れ
https://www.syusendo-horiichi.co.jp/SHOP/7598.html
「奈良萬 純米酒 無濾過瓶火入れ」は、瓶詰めされてから火入れし、まろやかな味わいに仕上げられたお酒です。
鍋料理との相性が良く、冬らしい料理と一緒に楽しめます。
もちろん、燗にするだけでなく「冷や・常温」でも美味しく飲めます。まったりと落ち着いた時間を過ごすときのお供としても、おすすめです。
製品名 | 奈良萬(ならまん) 純米酒 無濾過瓶火入れ |
メーカー | 夢心酒造 |
内容量 | 720ml |
価格 | 1,650円(税込) |
まとめ:自宅で手軽に美味しい熱燗を楽しもう
「湯煎」「電子レンジ」の2種類の方法を実践することで、自宅でも手軽に美味しい熱燗を楽しめます。
また、日本酒を温めるときに少しの工夫をすることで、より美味しい燗酒を作ることも可能です。
燗酒が旨い日本酒の銘柄も多くありますので、気になる商品がありましたらぜひご購入を検討してみてください。
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