巨大な冷蔵貯蔵庫で熟成された純米大吟醸 現今ヴィンテージ6種ティスティング
山口県の人気酒蔵 貴(たか)。
現在貯蔵熟成酒に力を入れてグランクリュと独自に指定した4種、3年寝かせた山廃、自社栽培自社醸造ドメーヌ各1種の計6種のを6種のヴィンテージ純米大吟醸を発売しています。
それはワインの世界に習い9号系酵母で素直に醸造し、数年前に建設した巨大な貯蔵庫で貯蔵熟成、味わいを整えて出荷されています。
今回は現行のヴィンテージをすべて試飲する機会に恵まれましたので試飲レポートを書いてみます。
「グランクリュ赤磐雄町2017」
横に広がるミディアムなニュアンス、そこにしっかり粘土質な味わいが複雑に広がる。ちゃんと土地のニュアンスが出るのはさすが赤磐雄町。2017の2年貯蔵ということで、熟れて複雑に旨い。
フランスでこの味わいを例えると古い粘土層があるジュラの感じがある
「ドメーヌ自社栽培 宇部山田錦2018」
砂質ということで、フランスだとボージョレと同じような地質、同じように甘味を綺麗な酸で飲みやすく、そこはワールドワイド共通なんですね。 綺麗な甘みと爽やかな余韻、最後にしっかり旨味が帰ってきます。美しい田園風景が浮かぶようなお酒
「グランクリュ 吉川山田錦2018」
旨味が一番あるのが吉川山田錦。そのポテンシャルはさすが、惜しむらくは2018、もう1年は寝かせてみたい、もっとすごい未来があるはず、超熟な感じはボルドー?
「グランクリュ多可山田穂2017」
山田穂の熟成でのポテンシャルには予想外で一番驚きがあった。新酒ではカチカチの味わいが2年の経過で解けて、山田錦とはまた違う熟成味が付く。 一番ライトなのにそこに味わいがギュっとある感じ、フランス銘醸ワインに例えると、実はブルゴーニュ ピノノワールが山田穂ですね
「グランクリュ 東条山田錦2018」
東条山田錦は余韻の長さが一番。クリュの中のクリュ、グランクリュの輝きがある。恐ろしいポテンシャル、その強い味わいはブルゴーニュのグランクリュ・シャンベルタンという感じか。
「山廃純米大吟醸 兵庫山田錦2016」
3年貯蔵以上で出荷される。飲み頃の兵庫山田錦の味”厚く旨いボディ”に、さらに山廃のニュアンスが複雑味を加える、それはワインでの樽貯蔵を加えたニュアンスにも似ていて、味わいにさらにもう一つ味わいが加わって高級感を出す。
さすが貴の最高峰という貫禄でした。
熟れた偉大のワインのようなTAKAシリーズ 是非飲み比べてくださいませ
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