1年ぶりに萬乗醸造「醸し人九平次」さんへ。火入れ&出荷そして広報担当の小塚さんの弁が冴えわたる、熱く3時間半の長時間の蔵元見学に
興味深かったことを書きたいと思います。
黒田庄新蔵について
1.正式発表済みの黒田庄の蔵は鋭意準備中で来季より市場に本格的に出る予定、ブルゴーニュのドメーヌ的な原料製造現場の横で醸造する形が出来る。
そちらの蔵は田んぼを行ったてきた蔵人の醸造となるとのことで、酒質の変化もあるかもしれないとのこと。
自社精米について
2.今までは住宅地にあり騒音問題を考えて出来なかった自社精米が黒田庄の蔵で名古屋分も全て行う、これで自分たちの造った米が一度目の前から消えることなくお酒になる、それで酒質の向上も見込めるでしょう。
手洗いの優位性
3.今年は昨年の天候によりお米の出来が悪く、原料米の溶けないし酒の搾り上がり量の少ない年ですが、こういう時こそ九平次が行っている1日1トン近い全量米の手洗いが繊細なコントロールが効いてアドヴァンテージになっている。
どのくらいの広さの田んぼが必要?
4.九平次 山田錦の720を1本造るにはおよそ畳1畳に少し足した分の田んぼの山田錦が必要、それはちょうどブルゴーニュの高級ワインを1本造る葡萄の製造面積と等しく、地球が原料を生み出す光合成を考えたらそういうものなんだろう。
決めるのは原料米
5.酵母はクラシックなものを使っており、別に公表してものいいものだけどあえてしないのはお酒を決めるのはあくまで”原料米”だと思っているから、そこに焦点を当てて是非飲食店のメニュー構成もお願いしたい
吟醸香を楽しむにはワイングラスで
6九平次の吟醸香を楽しむためにはワイングラスでお願いしたい、ワイングラスは表面に香りが溜り、飲むときは香りがまず鼻に入ってくる設計になっている、
グラスからこぼして注ぐスタイルではその利点が活きない。
ブルゴーニュ ドメーヌ九平次について
7.ブルゴーニュ ドメーヌ九平次のワインは4月に今季販売分の詳細が発表予定とのこと。
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