日本在住の自然派ワイン第一人者のCPV竹下社長にボジョレーについての話を聞きました。花崗岩を中心に色々な土壌が混在しポテンシャルのあるボジョレーのワイン
フランス自然派ワイナリーと日本の会社を繋ぐCPV社長として一昨年と昨年と2年に渡ってフランスワイナリー訪問でお世話になった竹下さんにzoomで繋いで20近い自然派ワイナリーとお付き合いのあるボジョレーワインの説明をお願いしました。ボージョレの土地や風土の概略、ナチュラルワインの発祥の中心人物だったマルセル・ラピエールのこと、そして予約が始まった4つの自然派ヌーボーの特徴などを解りやすくそして深く聞きましたのでこのブログでも紹介させていただきます。
訪問時・来日時にサポートする竹下さん
CPV社長竹下さんをご紹介します・・ワイナリー訪問時には敏腕のツアーコーディネーターとして1日3~4件の訪問をブッキング、また通訳を兼ねながらその専門知識で生産者の話を参加者に解りやすく解説、そして懇親会の席では先頭にたって盛り上げ参加者と生産者を結びつけてくれます。
また日本では逆に、生産者来日時にそのプロモーション活動を通訳を兼ねてサポート、日本のインポーターさん・酒屋さん・飲食店さん・愛好者を生産者と繋ぎます。
また当店の試飲会をもサポートしていただいて参加者に詳しい説明などもしていただきました。
自然派ワイン=ナチュラルワインに関係して日本で活動する方で竹下さんを知らないのは潜りじゃないか?というくらいこの世界を代表する一人。
その話はまずはボジョレーの地理から始まってきました。
以下竹下さんの説明です。
「銘醸地「ブルゴーニュ」の南にあり、フランスの第二の都市「リヨン」に北にあるのがボジョレー地区。
ローマ時代にローマ人が葡萄を植えたことが始まり
その葡萄栽培の歴史はローマ時代から始まります、ローマ人がこの地区にも侵攻し葡萄を植えたのです、クリュの名前になっている”ジュリエナ” ”ブルイィ”はローマ人の名前でそこに歴史が残っています。
花崗岩の貧しい土壌がガメイに合った
土壌は花崗岩主体の凄い貧しい土壌、葡萄以外の他の農作物が育たない、葡萄品種ガメイは樹勢が強過ぎて他の地区では合わないがここには合った。栽培品種はそのガメイがほとんどで一部シャルドネが栽培されています。
10のクリュがある
ボージョレには現在10ものクリュの畑指定されている。
自然派ワインの父であるマルセル・ラピエールのあるモルゴン、ブルイィ、ジュリエナ、ハートマークのあるサンタムール、ジュリエナなどが有名、中でもムーラン・ナ・ヴァン(風車の意味)の地区はボージョレで一番良い区画であり、その名声に肖ってブルゴーニュ地区のワイナリーがワインにその名前を付けた、結果裁判になり(ボジョレー側が勝訴)、それがその土地の名前とか葡萄とかを守る動きになりAOC今のAOP(国が定める栽培地認証制度)に繋がったという歴史もあります。
クリュごとのボトル詰めするワイナリーが多い コート・ド・ブルイィの丘を望むブルイィの畑 リヨンから車で北上、突然一面の葡萄畑が現れました。
花崗岩を中心に色々な土壌も混在
またボージョレは北から南に距離があり、北に有名産地のモルゴン・フルーリーある、南ブルリィからの下は火山岩が少なく粘土質で肥沃な土壌です。その昔ボジョレーは海だった 火山が3つ隆起 フルーリー、コート・ド・ピュイ、コート・ド・ブルイィなどが頂上付近に青い岩の火山岩、南には石灰岩のような土壌もあり、岩盤によって味が違う場所によって花崗岩が砂や粘土質に変異している。粘土質はワインもねっとりしアルコール強め、砂質はアルコール低く女性的な優しい。火山岩は火山からのエネルギーで燻製香や強さ、ムーランはマンガン鉱山があったので中華系のスパーイシーさや鉄分の味わいを持つ
ボージョレの火山岩 ボージョレを代表する花崗岩 ボージョレの南の地区にある石灰岩 ボジョレー地区は昔は海の底、幾つかの火山が隆起していた。
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