日曜日は伏見にある「和がまま家 sumi」さんで、「生道井・衣が浦若水」原田酒造さんの会がありました。
原田酒造の専務さんに出席していただき会を行いました。
出品酒です。
左より
衣が浦若水 純米酒・ 吟雫 純米吟醸 袋吊り生
生道井 純米大吟醸 秘蔵袋吊り山田錦・ 生道井 本醸造(お燗用)
衣が浦若水 純米吟醸
この会は弊社の尾崎が担当。
私は店舗を閉めた後、合流。
会は一通り終わった後。
「衣が浦若水ひやおろし」と会の料理をいただきながら、・・原田専務から蔵のこと・・そして「衣が浦若水」の銘柄にもなっているお米「若水」のことをじっくり聞いてみました。
(以下会話風に思い出しながら書いています。)
そろそろ仕込み(製造)が始まるのでは?
「明日が初洗いですよ。」
最初は本醸造の仕込み?
「いや、最初の1本から衣が浦・若水 純米しぼりたて」のタンクです。2本目・3本目は衣が浦・若水 本醸造。年内はそんな感じ」
製造量は?
「200石ぐらい・全量自社販売です。他社向けの製造などはしていません。」
杜氏さんは
「ずっと越後杜氏。尾張は越後杜氏さんが多かったんだ~。うちの杜氏も老年で社内で後継杜氏が育ってきている。」
製造はどんな感じで?
「木製の甑でお米を蒸して、手造り麹です。
放冷は放冷機があるけども「衣が浦・若水」は”留め”でしか使わない。麹などは自然放冷で一夜覚ましてから使います。
搾りは槽(ふね)とヤブタ(搾り機)の併用。比べると槽(ふね)のほうがやわらかいお酒が搾れるね~。」
若水ってどんな米でどんな理由で使うようになったんですか?
「若水(わかみず)は愛知県で初の酒造好適米で。 確か初めて穂が出たのが平成元年頃で、それから種籾を増やして。平成4年にウチの初めて来て、それからずっと使っている。
待望の愛知の米ということで県内の蔵はこぞって使い始めた。
けど、当時の主流の「香りのいい吟醸酒」だったり、「久保田」みたいな端麗辛口酒は造りずらいということであまり皆、使わなくなっちゃった。
お米の性質としては飯米でも美味しく食べれる米。
水分量が多く、穀味の出やすいお米ということで綺麗な吟醸酒には不適でも味わいのある純米酒に向くだな~っと思って、自分もそんな味が好きだからずっと造り続けてきた。
やっとここ数年でお酒好きの間で認知されるようになってきたんです~。」
若水は愛知県のどの辺りで栽培したもの?
「今は知多と安城と幡豆と愛西市で栽培してる。自分のとこは知多産のを使っています。」
他はどんな所で若水のお酒出していましたっけ?
「「神杉」さんが若水の限界と思う45%まで磨いて「大吟醸」として出しているし、山崎合資さんが低温で引っ張って+12の「辛口純米酒(焚火)」を造っている。
どちらもよく造っているね~。」
県外でも若水ありましたよね?
「栃木に種籾がいって、現地で栽培されてあちらでも上手に造っているね~。」
(吟雫(ぎんしずく。しぼりたてで出された衣が浦若水の袋吊り雫酒)を飲みながら。) これやっぱり旨いな~。全然、生熟していないし、やっぱイイっすね~!?
「若水のお酒の特徴は「しぼりたて」が美味しいってこと。特に「吟雫(ぎんしずく・袋吊り雫酒)は若水の美味しさを引き出す一つの形になったと思うよ~。」
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ここから先は酒が進んで何を話したかあまり覚えていない。たわいの無い話をしていたと思う。
最後は「造り」にお邪魔する約束をして解散! またその様子はこちらでリポートする予定です。
スペシャルサンクス!「和がまま家sumi 大隈さん」
和がまま家sumi 名古屋市中区栄2-7-13ヴィア白川B1F
Tel / Fax : 052-784-5193
http://www.sumi-sake.com/
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