昨日、「生道井(いくじい)衣が浦若水」の原田酒造へ蔵訪問に行ってきました♪
最寄駅はJR武豊線「東浦駅」。名古屋駅よりは直行ディーゼルで約30分(間もなく電化予定♪)。当日は早朝ということもあり直行が無く、東海道線大府駅で乗り換えました。
武豊線は東海地区で一番古い鉄道線。知多半島の港に接し、ここから資材を陸揚げし、徐々に鉄道網を広げたという歴史があります。
また、ここ東浦は知多半島の玄関口。知多は天然の良港を持ち。江戸時代から江戸向けの清酒、醤油の醸造で栄えた土地である。
また、上方から江戸に向かう船はここ知多で必ず泊まり、物資の補給などをしたそうで、港とともに多いに栄えた。
蔵のある場所は「生路(いくじ)」昔は生道と書いたとか。そこにある井戸が、ヤマトタケルの尊も使った由緒ある井戸ということで、そこから命名。
早朝に伺ったのは「仕込み」作業を見学するため!
もうもうと蒸気を上げる甑(こしき)50年使っているという木製です。
蒸し上がったお米は手堀りします。
これはカッコイイけど、大変な作業。
蒸し上がったお米は放冷機へ「本醸造」の中仕込み用のお米です。
冷ましたお米の状態を杜氏さんがチェック!
仕込みタンクへ適正温度のまま投入!仕込みます。
仕込んでいる間はタンク内に均等に櫂棒を動かします。少しやらしていただきましたが、直に腕が痛くなってきました。思ったより重労働(/TДT)/
仕込んでいたタンクの隣には12月初旬発売予定の「衣が浦若水 特別純米しぼりたて」のタンクが高い泡を出して旺盛に発酵中でした~♪
12月5日(日)に蔵開きが有り、それに合わせて搾る予定とか。
2階に移動し、麹室を見せてもらう。手造りのみの麹造り。
麹室は「籾殻」の詰まった壁で温度・湿度を調整する、年代もの。戦前の麹室。
写真は本醸造の「留仕込み」用の麹、しっかり麹菌が生え白くなっていた。
お燗対応出来るお酒の麹は総破精(そうはぜ)(お米の全体に麹菌を付ける)に、
吟醸酒用は突き破精(つきはぜ)(お米の一部から中に食い込むように菌を付ける)に造る。
搾り場に移動、大型の「槽(ふね)」が2台とヤブタがある。
12月5日(日)の蔵開きでは、ここから新酒が流れ出たピチピチ♪槽酒をそのまま!無料で試飲させるというスペシャルな蔵開き。東海地区に地酒ファンにはとても人気のあるイベントです。
その後はお茶をいただきながら、銘柄名のこと、お米のことを社長さんから聞く。
「衣が浦・若水」銘柄名の由来は?
近くの港が衣浦(きぬうら)と今はいいますが、もともとは(ころもがうら)と言った。若水は愛知県産の酒造好適米で知多半島と常滑周辺で農家と直接契約して造ってもらっています。
「他にはどんなお米を?」
富山県の南砺(なんと)地区のお米、五百万石、山田錦を取り寄せて使っています。
南砺(なんと)地区は酒米造りに力を入れていて、非常に農家のレベルが高い、標高も高く、山から湧き出たばかりの冷たい水を使うので温暖差がとりやすい。
山田錦も造り初めていて、条件もいいから、将来有望な栽培地になるのではなかと思っている。
ただ、今年はそんな場所でも最高気温35°を超え、なかなか米造りが厳しかったみたい。
他県でも販売はしている?
「ほとんど出ていない。売っている場所、飲める場所があれば知りたいらい(笑)地元向けがほとんどの蔵です。」
などと話、最後にスペシャル搾り(袋吊り)した純米吟醸 吟雫(ぎんしずく)の今年も出荷をお願いする。
「今年も出来だけやります!」ということなので期待しましょう~!
年明け、2月頃の入荷予定ですよヾ(=^▽^=)ノ
吟雫 詳細はこちら
↓ ↓
http://www.syusendo-horiichi.co.jp/ikuzii/1.htm#ginsizuku
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