日本酒蔵の生き方はひとつじゃない。リキュールや焼酎を手掛けるのも一つの生き方だけど。 自分自身ができること・・日本酒を造ることだけをやってきた。
自分は東京大好きで、学生時代は東京で過ごし、就職も転勤がないところにした、
しかし、昭和62年に父が交通事故に逢い、三人兄弟の長男の自分は急遽帰郷することに・・・。
当時は2億ちょっとの売上のある会社。家族でやるにはいい感じの経営状態だった
平成始めの佐賀では、飲食店の日本酒メニューといえばはお燗か冷そんな感じ。
その頃に当時の最大のお得意先がディスカウント業態に変わり、、そこで売れているということで、他の酒屋からそっぽを向かれてしまった
自分は頑固な男でこだわったお酒を造りたいという気持ちが当時から強かった。でも売ることはあまり考えてなかった。
その頃紹介された田村さんという北九州の酒屋さんに出会い。助言をもらいいろいろ気づかされることに。
その中で「九州・佐賀を代表するお酒」になりたいうという目標をもった
具体的に自分の中でこういうお酒を造りたいという気持ちがあり、自分一人の力で造ってもそれを広める力がないんで若い小売店さん達と新しい市場を作ろうと思った。
当時の佐賀で主流の上撰、佳撰じゃなく、純米酒 純米吟醸を売れる市場を造る。
そうこうしてるうちに、ものすごく売り上げが下がった。
が、自分はこだわったものでやっていく覚悟はあった。最大顧客のディスカウント店は新構想のお酒の話をしなかった。
新しいものはそう簡単にできなかったその中で、人生訓となった言葉は二つ
「郷土に錦をかざろう」 東京で売れてから地元に帰るではなく地元をまずは固めよう
「平凡道を非凡に歩め」 あたりまえのことを積み重ねていく。
そして!銘柄名も「鍋島」と決まり、平成10年9月に発売したが・・売れない。
想いがいっぱいだけどそれだけでは売れなかった、
飲食店さんに蔵にきてもらって説明した。
そこで思ったのはパートナーシップだ大事だということ。
例えば飲食店さんでにも農家があるからいい食材入る、魚屋さんがあるからいい魚が入る。そんなパートナーの想いを伝えることで売り上げが上がっていくと思う
鍋島のそれも、呑み友達でなくて、親友、本音をぶつけあう。
皆さんに鍋島を語ってもらう応援団になってもらった。
そんな中で「富久千代・泉錦」という父親のが育てた銘柄を捨てる決断した。 それは苦渋な決断だった。
2001年になり地元では「鍋島」は定着しだしたが、それでも売り上げは厳しかった
そこで2002年、新しい市場を求め東京の試飲会に! メーカーにとっても東京はあこがれ。
いろんな人、メーカーさんに出会った。その試飲会での評判はよく取引先を増えた
でもふと気づくとあれだけ地元ではパートナシップと言っていたのに、東京では浮かれた気持ちだったことに気づかされる、
取引先が増えたけど、売上が増えない。
その頃に嫁に言われた「鍋島がなくても困る店が何店あるの?」
その言葉が胸に突き刺さった。
そこで小売店を集まっていただいて改めて”思い”を話しました。
自分たちのような数の少ない商品は市場にばらまいても響かない
小売店さんい想いの伝わるところに商品を卸していただいた。それでちょっとづつ広まってきた
造ったのは自分だけど、小売店さんが広めていただき飲食店さんに語っていただいた御蔭です。ありがとうございました。
これからの鍋島は。日本酒一筋。まず「日本酒・鍋島」というものをしっかりブランディングしたい。
みなさんの力をかりながらこれからも鍋島は伸びていかなければいけない、
みんなで盛り上げてていただいたお酒なのでこれからもその道を歩んでいく。
今後の指針は・・努力を惜しまない。情熱を持ち続けること
品格なのあるものに育てる、佐賀を代表する名前といえる「鍋島」に負けないように
高級感のあるようなものを造りたい。
目標は「鍋島をとりまく人が全てが幸せになるように!」
お客様に薦めたら笑顔を変えるお酒 扱ってよかったねといってもらえるお酒。
自分は飲んでんでおいしければいいという感覚で造っている。
料理の相性は造り人の腕にまかせたい。是非一所懸命勉強していただきたい。
日本酒は・・世界でも評価が高い。自信を持ってすすめれる!
鍋島に係わらず、日本酒をもっともっと若い人にすすめていただいて日本酒の未来を明るくするようにご協力お願いします。
日本酒はこれから!です。やっと底を打って!ブームではなく底堅くいきたい。
鍋島の製造量は急に増えたと言われるけど・・急に伸びたわけでない10%アップの積み重ね
前より良を増やすのなら、どこか良いことをやろうと思う
昔は全量瓶火入れはやってなかったけど、今は全量瓶火入れ、全量冷蔵庫 普通酒を含む
今年も少し量を増やすけど、原料処理を限定給水を全量する!
最後に鍋島そんなマニアックになり過ぎずに「杜氏さんが一生懸命やってましたよ」とかそんな感じで説明してほしいな・・・
酒泉洞堀一
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