兵役制度が嫌で、国を抜け出しキャンピングカーで放浪、ラングドックにたどり着き、ここでナチュラルワインのコンサルティングで有名なヤン・ロエルや人気ワイナリーフルール・ルージュやラングロールの造り手に出会い自分もヴィニロン(自然な葡萄を栽培してナチュラルワインを醸造する人)になろうと思ったそう。
ワイン名の「Le Temps des Cerises / ル トン デ スリーズ」は”さくらんぼの詩”という意味で
フランスの有名な反戦歌です、アクセル さんの政治的な信条が込められているようで
他キュベごとの名前があるのですが、、それぞれにも政治的なメッセージを付けています。
このBédarieuxベダリウー村はサクランボの産地で有名ということで、そこにも掛けられているようですよ~
2004年に5つのタンクを仕込むことから始めたそうで、今年で14年目のキャリア。
蔵の中では安価で使いやすいのと、少し酸素を取り込むの良いというファーイバー製のタンクと
マセラシオ・カルボニック用の木製タンク「トランフォニック」 下が広がった円錐形はタンクの中で発生する二酸化炭素のガスが下に溜め漏れないようにするため。
二酸化炭素を入れる手法もあり、最初はそうしていたが、それも添加ということを思い、葡萄が潰れてでる自然のガスの二酸化炭素のみを今は使っている
葡萄は朝寒い時間に収穫する、そのまますぐに冷蔵庫で8度に、!
そしてタンク内でも8度に維持して葡萄を潰さないように入れる、
ボージョレの伝説の生産者”マルセル・ラピエール”が発見した方法とのことで、低い温度を維持するのは、その温度はフレッシュな味わいの野生酵母が動くから
(温度によって動く野生酵母が違って、そこをコントロールするのが醸造については大きなファクターなんだとか)
また暑い年は味が強くなるのでマセラシオンは短めにするんだとか、そこで味の調整があり。
アクセル プリュファーさんは北の東ドイツ出身なので南の濃いワインが好きではないのとのこと、
奥のほうでは2017年収穫の葡萄がまだアルコール発酵をしていた、野生酵母なのでそれに任せて、寒いときは止まり、温かいときはまた始まり、自然に任せた発酵。
今年の収穫時期にはタンクを開けなければいけないのでそれまでには詰めるとのことだけど、
凄い驚きを感じた~25日とか長くて30日という日本酒の世界とは全くそこは違うんだな~って
そのあとはアクセルの家でBBQの予定だったんだけど・・見せたい畑をがある~ということで近くの畑かと思ったら
アクセル運転の車で30分くらい険しい山をグングン昇る、天空の城 ラピュタみたいな世界~
実際途中の中世の山城があった~畑はもっと上!
このシャルドネの畑は最近手に入れたもの、このあたりは氷河期にいろいろ土が運ばれてきて、9つの土壌があるそうなのだが、
畑はこの地区にある
お世話になっているインポーター・サンフォニー石川さんが何を探しているかというと、この土地は”星の石”が出るんだという。
実際広い始めるとあちこちにゴロゴロ、特に雨で洗われるとたくさん出てくるんだとか。
この石をこの畑を見たアレックスは、今までの畑でもう体力的に一杯一杯と思っていたのだけど、これは天啓だとこの畑を手に入れることにしたんだとか。
(※これが実際その畑で拾ってきた星型の石、私がいつも持ってますので、見たい方は声をかけてください。)
この石は一体何かというとジュラ紀の海ユリの化石のようなんです。ジュラ紀といえば丁度、恐竜全盛時代。
この石はジュラ地区のシャルドネの植えてある葡萄畑からも良くでるようで、ここにシャルドネが埋まっているのも、その敵地といえば確かにそうだといえます。
(※「ジュラ ウミユリ 化石 葡萄畑」で検索してみてください、いろいろな情報が見れます。)
それでこの後はこの山の中腹にある、アレックスの自宅へ、夕やみ迫ってきて夜6時くらいに見えますが、実はもう夜の9時過ぎ
食材の到着が遅れて10時ぐらうからやっと夕食の始まり(;’∀’)
しかし山の中腹にあり、他にもない一軒家のアレックスの自宅、こんな風景を見ると葡萄と一緒に生きているそんな姿勢がしっかり伝わってきて感銘を受けました。
「Le Temps des Cerises / ル トン デ スリーズ」の貴重なマグナムを頂いた、旨い! マグナム瓶のが瓶内で対流が起こり良い熟成をするとのことで、ヤバい!!持参の柿を焼いて(同行の神戸のシェフがです(^◇^;))食べました!
その前に行ったワイナリーのトムさんたちも来て一緒に食事
盛り上がり過ぎてお開きは午後1時半!(※それでもチーズとデザートタイムを飛ばしてもらった、そのままだったら何時になったろう!!凄い体力)
恐ろしく長い一日でした~(;’∀’)
翌日は確か8時出発だった筈