名古屋から「特急しなの」で長野県、篠ノ井駅まで3時間弱。そこで第三セクターの「しなの鉄道」で30分。東御市田中駅に着く。
昔懐かしい。158系。ここではまだ現役です!
そこから車で10分。「はすみふぁーむ&ワイナリー」に到着する。
ここは千曲川ワインバレーと呼ばれ、5軒のワイナリーがある所。
ここにワイナリーが多くあるのはその立地条件。
南斜面で標高が高く。雨が少ない(名古屋のおおよそ半分の年間降水量だとか)、また土地も扇状地で岩がゴロゴロ出てくるような場所。
それで今回は醸造中のワイナリー見学。そしてスタッフの教育のために訪問。
ワイナリーに来てみると残念。メルローなどのワイン専用品種は先週に刈り取られたということだった。
今年はお盆~9月初旬の雨続きの天候で、葡萄の収量は、少々残念な年になってしまったということ。それまではい「いい年」だと思われていたのに! ネバーギブアップだね。
それで。折角に多忙期のワイナリーに来たので、素材に触りたいので本日の作業の「紅玉(こうぎょく)」リンゴの洗い作業をお手伝い。オーナーの蓮見さんが不在でスタッフ2名の作業のお手伝い。
この「紅玉」は今の甘味の強い品種ではなくて昔ながらの「酸味のしっかり」あるリンゴ。1タンク仕込むために980kgを手洗い。 この紅玉シードルの昨年醸造のものはこちら
それから葡萄は仕込んでしまって無かったのですが、先週仕込んだタンクを6時間に一度行う という櫂入れ作業を体験させてもらった。
果皮や種子が沈んでないとタンニンや色素が抽出できないため、この作業を行う。
ここで蓮見さんが戻ってきて,
「発酵中の醪を試飲しますか」とのお誘いで!まずシャルドネ。
画像では解りませんが、ピチピチと泡が上がってきていた。まだまだ醗酵途中の醪(もろみ)。 赤は上記のように皮も種も一緒に醗酵させますが、白は通常このように搾った葡萄ジュースのみを醗酵させます。
この香りこの味わいの充実感。発酵途中の甘味が残ったもので、蔵でしか飲めないシャルドネ。「素晴らしい」の一言!
今年の自社栽培メルローの仕込み1本は「酵母無添加、自然酵母」発酵。
これも柔らかな果実味がタップリあって、これまでに無いものになりそう。(昨年までのものはボルドーから取り寄せたメルロー専用酵母を使用。ピノノワールは以前より天然酵母)
それから試飲。
ここには珍しく、信州産甲州がある。
標高の高さと朝昼の寒暖差(およそ15度くらい)
を活かして、すごく印象深い酸の強さ!著名な勝沼のフワッとしたものとは全く別物。
これはまだ畑に葡萄が残っているとのことで、見学に。
標高600mの畑。標高の低い所では実が熟すと「酸」が無くなるのですが、ここは充分に残る。
食べても果実味と酸味がバランス良く残る。 いいなー。
甲州はこんな赤味がかった小粒な葡萄です。
ちなみに隣の畑にあった今の生色用葡萄は、こんな大粒で、凄い甘い! 品種改良の凄さ。
新酒も「ナイアガラ・ヌーボー」を皮切りに11月初旬には発売開始予定。 今年の「はすみふぁーむ」にご期待ください。
酒泉洞堀一
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